どんなものを作っていますか?
ポーチなどの服飾雑貨からインテリア用品、ペット用品、医療介護用品など、さまざまなジャンルのアイテムを手掛けています。型紙の製作から生地の選定、裁断、縫製まで一貫して行い、「こんなものができないかな?」という顧客の要望に応えることを使命としています。また、その技術を活かして、入園入学用の手提げかばんや、働く人にぴったりのワークエプロンなど、オリジナルの商品も作っています。
会社を一言で表すと
女性が多く、にぎやかな職場です。パートの主婦も多く、皆でワイワイしていますが、仕事には真面目です。問題が起これば皆で話し合い、すぐに解決策を見つけます。皆で協力し、工夫する、そんな会社です。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
1955年、初代北次長四郎が農業から縫製業に転身したのが始まりです。当初は布団カバーやマットレスカバーなどを作っていましたが、仕事の幅を広げていきました。当時は、依頼された製品を作る日々で、他社に乗り換えられやすい状況でした。転機は、通販ルートを持つメーカーからの依頼です。2代目北次泰男がさまざまなアイデアを出し、メーカーに多くのヒット商品を生み出しました。これにより、提案する力をつけた会社は、他の縫製工場とは一味違う存在となりました。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
布製品を作る仕事は、基本的に「手」が持つ技術で成り立っています。厚みや柔らかさが微妙な布は、まだ機械で縫製できる部分が限られています。職人の「手」の微妙な動きを「見て」もらい、布製品の素晴らしさを改めて感じていただきたいです。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
ものづくりへの興味を持ってもらうため、学生との取り組みを多く行っています。中学生の就労体験や高校生との工場ポスター作り、大学生との協業などを実施しています。また、7年ほど前から新卒採用を始め、縫製の手順を文書や動画に残しながら新しい人材につなげています。布1枚からさまざまなものが作れるのが縫製の魅力です。次世代へつなげていけるよう、できることから進めています。