どんなものを作っていますか?
日本の伝統「ふくさ」。結婚式やお祝いごとには祝儀袋、葬儀などお悔やみごとには不祝儀袋を大切に包んで運ぶためのふくさを主に作っています!ふくさは、相手の気持ちに寄り添う時間を提供してくれる、日本人らしいすばらしいお道具だと当社は考えております。結婚式には、相手の気持ちになって、「あいつ長いことつきあってたな〜」「幸せになってほしいな〜」など思いながらふくさを準備する、お相手の気持ちに寄り添う時間を与えてくれます。そんなふくさを作っている工場は、ミシンの音や生地を裁断する音、刺繍を施す音、様々な音が聞こえてきます。優しさを感じられるものを作っています。様々な設備でものづくりを体感できます。
会社を一言で表すと
私達の会社のミッションは、「優しさが感じられる商品・サービスを提供し、心の豊かさを感じられる社会を作る」です。日本の伝統文化であるふくさは、相手を思いやる時間を提供してくれるお道具であると考えています。私達の作る商品で、たくさんの人に優しさを感じてもらいたいと考えています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
当社は1978年に八尾市本町の自宅賃貸の一軒家1階の部分で当初は観光物産製造卸業として始めました。創業時は和紙ダンスを作っておりました。
当時奈良や京都などへの修学旅行などの学生や観光客へのお土産物は当社の主力で和紙ダンスなど和風な小物、お土産物になるものは様々なものを卸しておりました。和装小物と呼ばれるちりめんなどを使った巾着やがま口など布製品を主に製造してノウハウを蓄積しておりました。
そのノウハウを活かして、新たな分野である「ふくさ」のOEM製造を始めました。
観光物産製造の減少と反対にふくさの製造が増加し、1998年創業20年目にしてふくさの製造に全面的に舵を切り現在に至っております。
「ものをつくる」ことの楽しみは
ものづくりは、色々な人々の知恵や挑戦で出来上がるものだと考えています。そのような挑戦の積み重ねで、様々な工夫がこれされた製品、サービスが生まれます。生まれでた製品によっていろいろな社会課題の解決や便利になったり、楽しさを感じたり、驚いたりそんな反応などを見ることができたり、感じることができるところがものづくりの楽しさであり、ワクワクする部分だと考えています。
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
日本の伝統文化であるふくさですが、現在では、知られていない人が多く使わない人が多くなってしまう現状です。
恥ずかしながら、父の会社がふくさを専門的に作っていながら、私はふくさについて持ってはいましたが、関心が全くない日本人の一人でした。
ですが逆にそんな人にも、ふくさについて知れば知るほど、知ってもらいたい、使ってもらいたい、この文化をなくしたくないと思うようになりました。日本だけでなく世界の人々にFUKUSAとした共通語にしたい。
日本といえばSUSHI、TENPURA、FUKUSAみたいに。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
当社では、このオープンファクトリーで経験したことを活かし、当社の設備をたくさんの人に開放し、ものづくりの楽しさを体験するスペースを自社に作ります。そこでは、世界に一つのオリジナルの製品を自らつくりだす体験から、ものづくりの楽しさを感じて、ものづくりに関心を持ていただければと考えています。そのような活動から、社内の人間も改めて自分の仕事であるもの作りの楽しさを再認識する機会になればとも考えています。