どんなものを作っていますか?
自動車部品や生活に欠かせない薬品、飲料水などをろ過するフィルターとして活躍する製品や、クリーンエネルギーや宇宙領域での活躍も期待されるオーダーメイド製品を手掛けています。特に、数十ミクロンの太さの材料を用いてつくりだす「極細線織金網」は、職人の技術と専用設備によって生み出されます。
会社を一言で表すと
「継承・改善され続ける技術と、一人ひとりの成長が支える実直で小さくても強い会社」です。当社の「極細線織金網」は、ニッチな製品で基本的な製法は変わりませんが、世界でただ一つのオンリーワン製品であり、世界に革新を起こす可能性を秘めています。技術を後世へ受け継ぎ、社会に貢献し続けるために、日々の課題解決や変化にひたむきに向き合う社員の姿がここにあります。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
現在も取引があるメーカーが、国内で初めて合成繊維(ナイロン)を本格生産することになった1950年代に、転機が訪れました。その製造プロセスに不可欠なフィルターとなる織金網の製品化に国内で初めて着手し、成功したことが当社の基幹技術の始まりとなります。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
数千、数万回と正確な作業が求められ、材料が指のささくれに引っかかっただけでも切れてしまうような途方もない工程を経て完成する製品に触れることで、「これが金網?」「これが金属?」といった驚きを体感してほしいです。工場見学では、実際に職人が線を手繰る作業や動作も見られるかもしれません。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
若手社員が中心となり、ベテラン社員の教えや自身の経験をもとに、工具を持ったことがない人でも理解し実践できるような作業手順書を作成・更新しています。指導者も一緒に成長していくための共育体制も整えています。社外向けには、オープンファクトリーの実施だけでなく、大阪・関西万博で展示する「触れる絵本」を通して、ものづくりの魅力を次世代の担い手である子どもたちに発信しています。