どんなものを作っていますか?
自動車の部品や、生活に欠かせない薬品、食料・飲料水、衣類や産業資材に用いられる繊維やその原料をろ過するためのフィルターとして活躍する製品をはじめ、研究段階ではあるものの環境への負担が少ないクリーンエネルギーや宇宙領域での活躍も期待される装置等に搭載される可能性がある製品をオーダーメイドで手掛けております。
業界の中でも特徴的な線径数十ミクロンの材料を用いた高密度な「極細線織金網」は継承され続けてきた職人の技術と数十年も稼働し続ける専用の織機や最新鋭の織機他設備とがかけ合わさることで生み出されます。
会社を一言で表すと
創業200年を目指せる、継承・改善され続ける技術と一人一人の成長が支える小さくて強い会社
「極際線織金網」自体はニッチな製品で基本的な製法は何十年と変わりはしないものの、それを生み出す弊社の技術とパートナー企業の努力により開発された世界でただ一つ、まさにオンリーワンの製品は世界に革新を起こす可能性を秘めております。創業から100余年の間に様々な壁を乗り越えてきましたが、近年は特にベテラン・若手社員の垣根を超えた結束が強くなってきたように思います。技術を後世へ受け継ぎ世の中に貢献し続けるために日々課題解決や変化を求めそれにひたむきに向き合う社員一人一人の姿がここにあります。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
現在もなお、お客様としてお取引のあるメーカー様が当時日本国内では初となる合成繊維(ナイロン)を本格生産することになった1950年代、その製造プロセスに必要不可欠な織金網が素材となるフィルターの規格がこれも当時の日本には存在しておりませんでした。それを弊社が国内では初の製品化に着手、成功したことが弊社の基幹技術の出発点となります。
「ものをつくる」ことの楽しみは
数千、数万回と正確な作業を求められる「極細線織金網」の製造工程ですが、指に出来たささくれにひっかかってしまったが故にそのワーク(材料)である金属線が切れてしまうなど文字では想像しがたく、ロボットにも再現することは難しい高難度の作業をこなせるようになった時の達成感はひとしおです。そんな経験を数多くの工程で味わうことができます。また小さな組織だからこそ全社員が一堂に会してお客様の様々な情報を共有することに加え、製造部員がお客様との商談に同席することもめずらしくなく、自分たちの仕事がどのように貢献しているのか感じ取る瞬間もモチベーションアップにつながっています。
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
ものづくりの業務に限らず弊社の社員が仕事をする中で大切にしているクレド(行動指針)があります。
1.懇切丁寧 お客様を第一として、頼れるパートナーとして信頼を得る
2.日進月歩 自身の責務を自覚し、社員同士助け合い日々の努力を惜しまない
3.前程万里 私たちの提供する製品が様々な産業の未来を担うことを自覚する
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
期待の若手社員が苦労しながらも中心となり、ベテラン社員からの教えや、自身の経験をもとに工具を持ったことすらないような新入社員さんでも理解し実践できる包括的な作業手順書を日々制作、更新してくれています。またそれを補完するための動画資料を制作、確認できるような環境、その他指導者も一緒に成長していくための共育体制も整えていっております。
社外に向けてはオープンファクトリーの実施以外にも、2025年大阪・関西万博の出展メンバーとして弊社、強いてはものづくりの魅力をこどもたちへ向けて発信できるような準備を着々と進めております。