どんなものを作っていますか?
当社は、特に「スタンド看板」と言われる店舗の前やイベント会場の前などに置かれている看板を作っています。オープンファクトリーに来ていただければ、「これ見たことある!」という看板が多いと思いますよ。更にただの看板だけではなく、普段は看板として使用し、災害等の緊急時には担架・ストレッチャーに変形して、救護活動にも使える1台2役の救護器具兼用看板「サポートサイン」という製品も作っています。このサポートサインは、東日本大震災をきっかけに大阪府立大学(現大阪公立大学)と連携し、開発しました。全国の教育機関や物流倉庫等に導入されており、堺市でも堺市立図書館や堺市総合防災センターに導入されています。
会社を一言で表すと
私達が大切にしているブランドコンセプトは“MAKE THE BEST.”です。当社は59年前にベアリング加工業として創業し、その後、アウトドアや園芸、パーテーションなど様々な製品を作ってきました。その中で、一貫して変わらないものがあります。それが「MAKE THE BEST. 常に今、最高だと誇れるものを作ろう」というスローガンです。私たちの原点は、ものづくりです。時代の変化が凄まじい現代、求められる価値も当然のように変わっていきます。しかし、いつの世も、どんな世になっても、私たちのすべきことはただ一つです。作り手として、ものづくりから答えを出すこと。メーカープライドに懸け、より良い価値を生み出すことです。常に今、最高だと誇れるものを。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
当社の歴史をお話しすると皆さん必ず驚かれます。なぜなら創業当初は現在と全く関係のないベアリング切削の町工場だったから。その後、リーマンショックなどもあって、「メーカーになろう!」と開発したのが、第一次アウトドアブームに乗った、タープの自立式の脚部。これで特許を取得し、棒状の物を自立させる商品を作るようになりました。そこから、花を飾る台や看板を作るようになり、サインディスプレイ業界に入ったんです。近年は前述した「サポートサイン」をはじめ、看板製造で培った技術やノウハウを活かして、インテリア家具やエクササイズマシン等、様々なものづくりにチャレンジしています。
「ものをつくる」ことの楽しみは
ものづくりの1番の醍醐味は、「自分のアイディアが製品化されて世の中に広がること」です。当社では、この醍醐味を全社員が共有できるように、誰でも新商品のアイディアを発表できる製品開発プラットフォーム「ATTA-TOSA FACTORY(アッタトサファクトリー)」という仕組みがあります。社員が考えた新商品のアイディアを掲載する専用のWEBサイト「アイディアコレクションページ」で、様々な新商品のアイディアを覗いてみてください!
(アイディアコレクションページURL:https://attatosa.com/collection-list/)
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
街にはたくさんの看板がありますが、その多くが安価な海外製品です。その海外製品との差別化として、私たちはメイドインジャパンの品質、オーダーメイド対応、安定供給、アフターフォローといった強みを持っています。オーダーメイド対応に関しては、1台からでもオリジナルサイズの看板を製作しています。こういった対応は、やはり国内に工場があるからこそなんです。FactorISMでは、その工場をできる限りわかりやすくご案内しながら、ワークショップも同時に楽しんでもらいたいと思います。めったに見られない日本一の看板工場を見に来てくださいね!
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
私たちは、ものづくりの楽しさを多くの人に伝える活動も積極的に行っています。就職活動を控える学生さんに、製造業のリアルを知ってもらうためにインターンシップを実施したり、当社の工場から出る残材を使用したアートイベントを近隣のショッピングモールで開催したりしています。FactorISMでも、本物のものづくりの現場を知ってもらうために、見学だけでなく、実際に皆さん自身の手でオリジナルの「ミニ看板」を作っていただきます。例えば、大型設備を使ってアルミ複合板を切る工程など、ご家庭ではなかなかできない作業も体験できます。皆さんが作ったミニ看板はフォトフレームにもなりますので、FactorISMの記念にぜひお持ち帰りください。