どんなものを作っていますか?
さまざまな材料で、食品機械や鉄道など身近な製品の部品として使われている歯車(スプロケット、ギア、タイミングプーリー、ラックギア)を、オーダー製作しています。特にステンレス加工を得意としており、小さいものから外径2メートルを超えるものまで製造しています。外径2メートルを超える歯車を加工できる会社は、国内でも数社しかありません。三和歯車では、材料から完成品まで一貫して製造できます(表面処理、焼入れ、歯研も可能)。
会社を一言で表すと
「大阪生まれ・大阪育ちの歯車メーカー」です。歯車は一つひとつの細かい工程の積み重ねでやっと一つの製品が仕上がるため、一つの工程でもいい加減な仕事をするとすべてが台無しになってしまいます。一人ひとりがしっかり考え、行動し、意識しているからこそ良い製品ができていると考えています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
1925年に仲製作所として設立しました。第二次世界大戦後も、時代に合わせたさまざまな金属製品を製造・販売してきました。1981年、先代社長と現社長を中心に歯車製造を始め、標準品の大量生産からスタートしました。その後、量産品が中国製に代わっていく中で、オーダー品中心の会社へとシフトしました。歯切り加工だけでなく、旋盤やキー加工の機械も導入し、材料から完成まで製作できる会社になりました。特に2メートルを超える歯車のホブ盤を保有しているのは、関西圏では数社しかなく、当社の強みとなっています。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
国内でも多くはない、大型歯車の歯切り加工をしている様子を、見て、聞いて、感じてもらいたいと思います。材料から完成まで社内で製作しているため、歯車がどのようにしてできるのかを見ていただけると嬉しいです。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
後継者問題などでものづくり企業が廃業していく中、当社は次の世代につなげている最中です。時代が変わり、環境や職人不足などさまざまな問題がありますが、まずは日々の課題に一生懸命取り組み、理念に基づき、みんなで一つひとつ解決していくことが重要だと考えています。また、ものづくりの楽しい部分を発信していきたいです。