大阪富士工業

所在地 大阪府高石市高砂3-69
TEL 072-268-1666
ホームページ https://www.ofic.co.jp

工場長 正躰 重剛

工場見学・ワークショップ

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どんなものを作っていますか?

私たちの仕事は「溶射」。簡単に表すなら、金属、セラミックスのコーティング業といったところでしょうか。ペンキではなく、金属やセラミックスを溶かして機械の力で表面に付着させてコーティングする技術です。金属、セラミックスには腐食に強いものや、摩耗に強いもの、あとは電気を絶縁させるもの、用途に応じて多種多様な「溶射」があります。例えば、炊飯器のお釜の部分がありますよね。あのお釜にも私たちの溶射技術が使われているんですよ。他にも、ステンレスを使いたいけど、予算的に難しいという場合も私たちの出番。鉄などの錆びる部品の必要なところにだけ、「溶射」でステンレス機能を付加するんです。そういうふうに、部品や機材の本来の性質とは異なるの機能・特質を持たせるのが「溶射」という技術です。

         

会社を一言で表すと

「真摯に、誠実に、ひたむきに仕事に向き合う会社」でしょうか。どんな分野でも同じだと思いますが、仕事に取り組む姿勢は、とても大切ですよね? 大きな部品を扱うということは、それだけ責任も大きいということ。だからこそ、一つひとつの仕事にひたむきになって、お客様に心から喜んでもらえるようにする。そういう想いは社員一同で共有できていると思います。「大阪富士工業」という社名には、地元・大阪に根を張りながら、富士山のように日本一の会社になりたいという意気込みが込められているんです。この名前に恥じないような仕事をしていきたいですね。

モノづくりの歴史・ターニングポイント

私たちは製鉄所の中で使われる鋳型の補修を、溶接によって行なうことを主要事業としていました。今のように「溶射」を手掛け始めたのは1980年頃のこと。溶接による部品補修の延長線上で、そういう仕事もするようになっていったんです。当時から大きな工場があったので、橋梁や建築関係で用いられる大型部品の合成などを請け負っていました。また、1990年代に入ってからは電子部品を焼結したり、発電所のボイラーにある鉄の壁に摩耗に強い金属をコーティングしたりといった仕事も増えていきました。そして2000年代からは化学プラントや半導体関係の部品へのコーティングも請け負うように。そんなふうに、1980年頃から10年単位で3つのターニングポイントがあり、その都度少しずつ業務内容も変化させ、成長してきました。

「ものをつくる」ことの楽しみは

自分たちが溶射した製品が世の中に出る時は自分たちのものづくりの価値がよくわかり、やってきて良かったと思えます。難易度の高い製品や大型製品を溶射する時、実現に向けてチャレンジしていくときはワクワクします。

作り手の想い -大切にしている考えや価値観-

製造業・加工業をもっと盛り上げていきたいと思っています。近年は人材不足が課題となっていて、職人の技を次の世代に継承することが難しくなってきています。ロボットで自動化することで、その問題を解消しようという動きもありますが、やはり「人の手」でなければダメなところもあるんです。私たちの仕事である「溶射」も、技術が求められるものなのですが、その担い手は年々減少傾向にあります。職人はどんどん高齢化していて、その後継者がなかなか出てこないんです。若い世代が好んでやりたい仕事ではないかもしれませんが、世の中に必要な仕事であることは確かです。だから、私たちは人材育成にこれまで以上に尽力していくつもりですが、皆さんにはこういう仕事があるんだということ、また社会におけるその重要性について、知っていただければ嬉しいですね。

「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること

「溶射」の技術は、様々な分野で必要とされています。そのニーズをキャッチし、将来に向けて目指しているのは、火力発電所関係の現地工事の請け負いです。全国の火力発電所を対象に、積極的に動き始めています。そして、近年広く普及し始めている「二次電池」と呼ばれるもの。つまり、電気自動車などに使われている何回も充電して使える電池のことです。この方面にも、電極をつくる装置にコーティングをするなど、「溶射」のニーズはたくさんあるだろうと見込み、これからさらに受注を伸ばしていきたいと考えています。

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