どんなものを作っていますか?
クラフトテープの量産に、国内で初めて成功した会社です。皆さんが段ボールに貼っているテープは、もしかすると当社製品かもしれません。今では、梱包用テープをはじめ、建築現場で使う養生テープ、各種両面テープ、アスファルトに貼るラインテープに至るまで、さまざまな粘着テープを製造しています。その他にも、カボチャに直接貼る日焼け防止テープや、特定の素材にしか貼り付かない特注品など、新しいものづくりにも果敢に挑戦しています。
会社を一言で表すと
社長が大の「おもしろいもの好き」です。興味深くて面白い製品や、人の目が連続で印刷された「見てるぞテープ」のように、世の中が驚くような製品作りを目指しています。こうした「面白い製品」を世に出すことは、顧客に喜んでいただくのはもちろん、作り手である私たちも嬉しくなります。「この世になかったもの」を作り出すことで、社会貢献ができればと考えています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
今年で創業76年を迎えますが、ターニングポイントは、クラフトテープの量産を開始した1961年です。それまでは、水をつけることで接着剤が再活性化される「ガムテープ」しかありませんでした。ガムテープは、専用の機械が必要で、貼り直しもきかなかったため、作業効率が良いとは言えませんでしたが、そこに登場したクラフトテープは、梱包作業を一変させ、広く使われるようになりました。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
テープの切断工程に「触れて」いただきたいです。テープを切る工程は、ただ機械のボタンを押すだけのように思われるかもしれませんが、「切った断面を、いかに汚れのない、きれいな状態にするか」に職人のこだわりがあります。テープの種類や気候に合わせて微調整を行うのですが、その技術は、現場で積み重ねられた経験によってできる技なのです。この職人の技を、切断機とテープに「触れる」ことで実感してほしいです。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
ものづくり継承の第一歩は、近隣に住む方々に「知ってもらう」ことだと考えています。工場のある三重県名張市でオープンファクトリーを継続して開催することで、ものづくりの魅力を発信するとともに、「地元にこんな良い企業があるなら、ここで働きたい!」と思ってもらえれば、自然とものづくりの継承がなされていくと思うからです。オープンファクトリーで来場者の「すごい!」という反応が、従業員の励みとなり、より一層誇りを持って仕事に取り組める相乗効果も期待しています。