どんなものを作っていますか?
ステンレス材料の真空熱処理は通常熱処理よりきれいなままで仕上がります。その理由は真空下では酸素がほとんどない為に、色が変わらない(酸化しない)のです。
通常の熱処理は金属を加熱した後、油などで一気に冷却する必要があり、その際に金属には非常に大きなストレスがかかります。しかし真空熱処理ではゆったりとした冷却方法で行うためそのストレスが少なく、ゆがみを軽減することができます。そういった熱処理の技術を駆使して日々取り組んでいます。
もちろんステンレス以外にもいろんな材料が熱処理によって、加工されています。工場は普段目にすることのない大型の設備が所狭しと設置されており、いろいろなお客様の製品が熱処理されております。
会社を一言で表すと
「熱い」、という一言で間違いないかと考えております。
もちろん1000℃といった降温まで加熱しますので、工場内は熱く、実際見学に来られた方も汗をたくさん流しながら聞いていただいてますが、お預かりした製品に命を吹き込むために社員一同熱意をもって取り組んでいます。
比較的若い方も多く入社いただきどんどん技術継承もすすみ明るい会社になってきていると感じています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
熱処理会社としては後発になりますが、設立当初から真空熱処理、イオン窒化の技術についていち早く取り組めたことが現在の会社の基礎を築けている要因になっているとともに、いろいろなお客様との出会いがあり、今の八田工業株式会社が成り立っていると考えている次第です。
「ものをつくる」ことの楽しみは
自分たちでモノを作るわけではありませんが、金属という、無機的な製品が、熱処理をすることで様々なものに変わっていくという過程が面白く、それをコントロールできる自分たちに誇りを持って作業を行っています。
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
お客様が魂を込めてつくられた製品をお預かりし、熱処理で命を吹き込むという大げさな言い回しですが、熱処理でその製品の性能が決まると言っても過言ではありませんので、お客様のご要望に応じた品質をお届けするよう心がけています。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
後継者不足や技術継承において今後いろいろな問題が発生してくると思われますが、オープンファクトリーなどを通じて熱処理の楽しさ、むずかしさ、面白さなどを伝えることにより熱処理というものをたくさんの方々にしっていただき、どんどん若手の育成に取り組んでいきたいと考えております。