どんなものを作っていますか?
電気工事や自動車整備などの現場で使われるプロ向けのペンチ、ニッパなどの作業工具を製造しています。一見単純に見える工具ですが、「切る、つかむ、曲げる」といった動作を正確に行えるよう、0.001mmの精度で切れ味にこだわって作られています。近年では、機能性だけでなくデザイン性も兼ね備えた「KUROKIN」シリーズで、幅広いユーザーに手に取ってもらえる商品開発に取り組んでいます。
会社を一言で表すと
「老舗ベンチャー」です。100年以上の歴史を持つフジ矢は、伝統を大切にしながらも、常に新しい挑戦を続ける「老舗ベンチャー」です。品質に妥協しないものづくりを守りながら、海外展開やデザイン性の高い新商品開発など、次の100年に向けて挑戦を続けています。20代の従業員が新規事業を立ち上げるなど、社内は年齢に関係なく活躍できるフラットな雰囲気です。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
1923年に創業したフジ矢は、ペンチやニッパなどの工具を通じて日本の現場を支えてきました。長年にわたり高品質を追求してきた一方で、日本の工具業界は海外に比べてデザイン面での進化が遅れていました。2005年、ドイツで見たスタイリッシュな工具に刺激を受け、「高性能かつかっこいい工具を日本でも」との思いから、2017年に自社ブランド「KUROKIN」を立ち上げました。今では多くの職人に選ばれる人気シリーズに成長しています。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
体験を通して感じてほしいのは、「工具づくりの精密さ」と「匠の手仕事のすごさ」です。ぜひ「触れて」ください。製品の仕上がりの美しさや、金属の切れ味、重みやバランス感に職人のこだわりが詰まっています。見て、聞いて、そして手に取って、本物のものづくりを五感で楽しんでください。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
日本だけでなくベトナム工場でも職人を育成することで、技術の継承を行っています。また、「KUROKIN」など若者にも響く新ブランドを開発し、「ものづくり=かっこいい」という価値観を広める取り組みも実施中です。さらに、新事業としてFA装置の開発・販売にも力を入れています。人手不足に悩む日本の中小企業を支え、「日本の技術」を未来に残す挑戦を続けています。