どんなものを作っていますか?
わたしたちは、「和包丁」と呼ばれる、刺身を切るための柳刃包丁、魚を卸すための出刃包丁、鰻を捌くための鰻裂包丁、大きなマグロを切るための鮪切包丁等など、専門性が高いプロが使う包丁を製造しています。また、ご家庭で使われる万能包丁も製造しています。
見学時には普段手に取ることがないような変わった包丁も見て・触れていただけます。
会社を一言で表すと
会社を一言で表すのは難しいですが、「職人による手造りにこだわる」でしょうか。
わたしたちは職人さんとの対話を大切にして、包丁造りに励んでいます。
最近では若い作り手が増えてきて、新しい考え方や技術など、伝統を守りながら新たなモノづくりへのアプローチにも積極的です。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
創業者は「鍛冶職人」として、地元の刃物産業を支えてきました。
時代が移り変わり業種が変わり、10年ほど前までは「製造問屋」として事業を行ってきました。
しかし、職人さんの高齢化・作り手の減少を鑑みて、自社で「刃付工房」を立ち上げ、若手職人の育成に力を入れています。
また10年以上前に木柄に「漆」を塗った新製品を開発し、海外への進出になるきっかけとなりました。
「ものをつくる」ことの楽しみは
モノづくりは地道に技術を積み重ねていく根気がいる精神性のことと考えてます。
振り返ると今まで出来なかった商品が作れるようになっていることに格別な感動があります。
しかし、モノづくり企業の一番楽しいところは、商品を使ったお客さんからいただく喜びの声がやってて良かったな、楽しいなと思える瞬間だと思います。
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
お客さんに喜んでもらえるモノづくりは当然ですが、そのなかで「私たちが本当に作りたいモノ」への執着を持ちたいと考えています。
変化の多い時代だからこそ、不変的なモノづくりへの想い・価値観を大切に育てていきたいと考えています。
またそれを「次世代」へ受け継いでいくこと、今だけでなく未来に繋げることを大切にしています。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
わたしたちは若手育成のための「刃付工房」内で、研ぎや刃付けの体験だけなく、包丁の研ぎ製作の経験をしてもらうプログラムなどを持っています。アメリカ、フランスなど、外国でも堺打刃物を研ぐことができるような取り組みを行っています。
また地元で刃物産業に携わる方たちを集めた青年部「堺若刃会」というグループをたちあげ、他事業所・職人さんとともに、幅広い交流を続けています。