どんなものを作っていますか?
シルクのような繊細な金網から、畳表を金属線で織ったような織金網までを製網しています。ステンレス線、真鍮線、ブロンズ線、銅線、アルミ線、チタン線、鉄線、亜鉛引き鉄線などを材料として使用しています。フィルターやストレーナー、篩など、ろ過や分級に用いられるほか、電磁波のような目に見えない対象を仕分けるのにも使われます。製網した金網は、スリット加工、断裁加工、丸抜き加工、レーザーを用いた切り抜き加工といった二次加工も行います。最近では、工業用だけでなく、建築装飾用のデザインメッシュも手掛けています。
会社を一言で表すと
私たちは、金網の新しい形を創造する会社です。挑戦を楽しむ気持ちが大切であり、「未来進行形」で考えることを重視しています。顧客が必要と気づいていない製品を開発することは大変ですが、不可能なことを「新たなことへの挑戦」と考え、技術や設備を「未来進行形」で捉えれば、必ず実現すると信じています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
先代が製網方法を「シャトル式」から「レピア式」に改革したことがターニングポイントです。創業間もない頃で、人手がなく、先代が一人で何役もこなしていました。新技術の開発は営業時間外にしかできず、朝早くから夜遅くまで会社にこもって開発していました。元旦に家族でお祝いをした後も早々に会社に行くほどでしたが、口笛を吹きながら帰ってきた日に「やってやれないことはない!」と何度も言っていたことを忘れません。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
工場で実際に金網が作られていく様子を「見て」体験してほしいです。産業の心臓部ともいえる「金網」が織り上げられていく工程を見ると、機械の正確さと職人の技術に驚かされるはずです。ものづくりの裏側を「目で見て知る」ことで、身近に感じてもらえると思います。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
「チャレンジ2025」の一環として、DX化やRPAによる作業の置き換え、デジタルマニュアルの作成などに取り組んでいます。また、キャリアプランを多様化し、従来の管理職コースに加え、製造部では「ゲゼレ、マイスター、レジェンドマイスター」と進むマイスター制度を導入しました。営業部では「スペシャリスト、エキスパート、フェロー」と進むフェロー制度も導入し、専門技術や知識を持つ人を尊重し、さらなる習得を支援しています。