どんなものを作っていますか?
へら絞りは、平面状や円筒状の金属板を回転させながら、へらと呼ばれる棒を押し当てて少しずつ変形させる塑性加工の手法です。金属加工の中でもニッチな市場で、たわみや破断が発生しやすいため、熟練の技術が必要となる難易度の高い加工法です。
会社を一言で表すと
照明器具のシェード、環境機器、粉体機器などに用いられるフランジやホッパー、換気用設備に用いられるダクトやベルマウス、アウトドア製品のコップやトレイなど、試作品から量産品まで多様なニーズに対応しています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
経営者の高齢化、後継者不足、原材料の高騰など、町工場が置かれている環境は非常に厳しいです。しかし、次の世代にへら絞りの技術を残すため、当社が培ってきたものと、最新技術や技術を持った関連企業と連携を図ることで、地域や地域の産業に貢献するよう努めています 。初代(祖父)が亡くなって40年以上経ちますが、初代から続いている仕事があり、同じ金型を使って加工していると、初代と同じものを体感していると思うと感慨深いです。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
「触れる」を体験してほしいです。金属加工では、図面上のものが立体的に形になり、加工中は、目と耳で感じながら金属板に力加減を伝えなければなりません。そのような道具を実際に触っていただける体験の機会を設けています。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
「心を込めた製品づくり」に取り組んでいます。自社の製品、自らが手掛けた製品は、顧客への最大のアピールであると考えています。当社は、製品の一つひとつに技術と品質管理を行い、心を込めて生産するように取り組んでいます。