どんなものを作っていますか?
金属やセラミックスには腐食や摩耗に強いもの、電気を絶縁させるものなど、用途に応じて多様な「溶射」があります 。例えば、炊飯器の内釜にも当社の溶射技術が使われています。ステンレスを使いたいが予算的に難しいという場合は、鉄などの錆びやすい部品の必要な部分にだけ「溶射」でステンレスの機能を加えることも可能です。このように、部品や機材本来の性質とは異なる機能や特性を持たせるのが「溶射」という技術です。
会社を一言で表すと
「真摯に、誠実に、ひたむきに仕事に向き合う会社」です。仕事に取り組む姿勢を大切にし、その結果、顧客に心から喜んでもらえることを目指しています。この思いは社員一同で共有できています。「大阪富士工業」という社名には、地元大阪に根を張りながら、富士山のように日本一の会社になりたいという意気込みが込められています。この名に恥じない仕事をしていきたいと考えています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
以前は、製鉄所で使われる鋳型の補修を溶接で行うことを主要事業としていました。1980年頃から「溶射」を手掛けるようになり、溶接補修の延長線上で、より高機能な特性をコーティングで付加する仕事もするようになりました。当時の溶射業界では珍しい大きな工場で、橋梁や製鉄関係で使われる大型部品のコーティングなどを請け負っていました。1990年代からは電子部品を焼成するトレーや、発電所のボイラー壁を保護するコーティングも増え、2000年代からは化学プラントや半導体関係の部品へのコーティングも請け負うようになりました。このように、1980年頃から10年単位で3つのターニングポイントがあり、その都度、少しずつ産業分野を変化させ、成長してきました。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
「溶射」という技術をご存じですか。初めて聞く人も多いはずですが、この技術は私たちの暮らしや産業の中で欠かせない技術です。当社は、その溶射で富士山のように日本一を目指している会社です。今回のイベントで、ぜひ「溶射」とものづくりの魅力に触れてください。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
製造業・加工業をもっと盛り上げたいと考えています。近年は人材不足が課題で、職人の技の次世代への継承が難しくなってきています。ロボットによる自動化で問題を解消しようという動きもありますが、人の手でなければならない部分もあります。溶射も職人の技が求められる技術ですが、担い手は減少傾向にあります。職人の高齢化が進み、後継者が出てこないため、私たちはこれまで以上に人材育成に尽力していきます。SDGsや地球に優しい生活に役立つ「溶射」の重要性に気づいていただけると嬉しいです。