どんなものを作っていますか?
くだものの産地別、品種別のジャムを添加物不使用で製造、またオリジナルのソフトドリンクや、ジャムなどを使ったジェラートを提供するカフェを併設しています。
ジャムと言ってもいろんな作り方がありますが、千総が展開するAtelier confitureのジャムは甘さ控えめで増粘剤を使わないので、炊き詰めのみで粘度を出して果物たっぷりのジャムに仕上げます。カットしたフルーツをそのままパンに乗せて食べるような感覚でお召し上がりいただけます。
高級ホテルの朝食ブッフェなどのアイテムとして、また、料理研究家のオリジナル商品など、たくさんのOEMもご依頼いただき製造しています。
会社を一言で表すと
私は入社4年目の一従業員ですが、千総は「現場の底力」が魅力的な会社だと思います。みんなそれぞれ自分の仕事をより良くして会社を良くできないかと悩み、考えながら仕事をしている人ばっかりです。
他部署の業務が逼迫しているのを感じたら、何かできないかな?とアクションを起こします。無理をしてでも一つのことをやり遂げる責任感は自発的なものです。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
明治20年から果物一筋に仲卸業、小売、商店街の果物屋さんを経て、20年前からジャムを作って販売しています。果実商千総として、仕入れのルートや果物の目利き、ジャムを作って販売することで培った安心安全の食品加工のノウハウを活かすべく、OEMやODMのご依頼やコンサルタントのお仕事もいただく中、2023年にはカフェ&ショップ併設の本社工場として新社屋を構え、スタートしました。
「ものをつくる」ことの楽しみは
原料については、良い素材が入荷した時に、美味しいジャムを作るぞー!と気合が入ります。その素材をジャムにすることで、より沢山の方へお届けできることや、ジャムを見て、「美味しそう!綺麗!」また、ご試食されて、「美味しい!こんなジャムは食べたことがない!」などのお声を聞いた時に、ものづくりの醍醐味を感じます。
OEMに関してはリピート製造や、来期のご依頼をいただけた時にやっと成功を実感することができます。
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
良い果物の原料あってこその商品なので原料の入荷や前処理などの意識はより高くなります。その上で、その年その年の果物と向き合い、より価値のあるジャムを作り、お客様の手に届き、食べていただくまでの責任と食し方のご提案も意識しています。
そして、お客様にはものづくりの背景も知っていただいて、ご購入いただいたジャムの付加価値も感じて、より美味しくお召し上がりいただけたら嬉しいです。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
レシピのもと、職人は肌感覚が生きてくることが多いのですが、継承となるとそれだけでは時代についていけませんし、会社としては安定した商品は作れません。
先輩が見守り、後輩は先輩から学びながら、自分なりのやり方も見つけていきますが、最近は色々なタイミングなども後から見返せるようにカメラを設置し録画しています。