どんなものを作っていますか?
日本の伝統技法「注染」と呼ばれる、明治に大阪で生まれた手染めの手ぬぐいを製造しています。大阪らしく一度にたくさん手染めができるように開発され、手仕事でありながら量産を実現した画期的な技法です。自社ブランド「注染手ぬぐい にじゆら」では、注染の特徴である「にじみ」や「ぼかし」をデザインに取り入れ、現代の生活にも馴染むデザイン性を重視しています。
会社を一言で表すと
「行き当たりばったりなものづくり」です。これは悪い意味ではなく、デザイナー、販売、職人などすべてを一貫して社内で行っているため、良いと思ったことがすぐに形になり、販売まで進むスピード感に自信があります。常に新しいネタを探している、ある意味飽きっぽい風潮の会社です。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
1966年に祖父が創業した当初は100%下請け業でした。2代目が自社ブランドを立ち上げ、直営店を展開し、下請けからの脱却を目指しました。2021年に現在の3代目に代わり、現在では自社販路が90%を占めています。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
注染の工場は、「見る」「聞く」「触れる」「香る」を感じることができる場所です。糊の匂い、染料を吸い込む機械の音、乾燥している手ぬぐいのゆらぎ、生地に触れるなど、すべての工程を体験できます。撮影も問題ありませんので、ぜひ注染について知ってほしいです。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
年々廃業が増えている染色業界において、今後は「自力で売る力」と「職人の育成」の2点に重点を置いた取り組みを続けていきたいと考えています。小売については、顧客に喜んでもらえるデザインや企画の提案、職人の技術向上を図り、また働き方としては、長く働ける環境づくりを構築していきます。