どんなものを作っていますか?
ごまとその関連商品をつくっており、その数は100種類以上です。じっくりと焙煎した「いりごま」、杵と臼で餅つきのように潰した「すりごま」、低温でゆっくりと練り上げた「ごまペースト」、一番搾りのみで仕上げた「ごま油」、ごまと厳選素材の「ふりかけ」などがあります。ごまの風味は「原料3割、焙煎7割」で決まるため、熟練の職人たちが常に味を確認し、時間や温度を調整しています。豊かな香りと奥深い味わいのごまは、自家焙煎だからこそ生まれます。
会社を一言で表すと
「とりあえずやってみよ!」です。「おいしさ」は時代とともに変化するため、伝統を受け継ぎながらも、時代に合わせた美味しさを届けるには挑戦し続けることが大切です。そのため、和田萬ではチャレンジを歓迎し、「とりあえずやってみよ!」という言葉をよく耳にします。これまでも、これからも、培ってきた技術を次の時代へとつなぎ、新たな挑戦を続けています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
創業当初はごまメーカーではなく乾物の卸問屋でしたが、戦争で焼け野原となり、3代目が利益の少ない問屋業をやめ、製造業へと転身しました。ここから和田萬の「ごまづくり」がスタートしました。「どこよりも美味しいごまを」という思いのもと、4代目が長年の研究で独自の焙煎方法を確立。現在の5代目は、先代たちの製造方法を軸に製造・販売しながら、ごま栽培やカフェなどごまの可能性を広げる活動や、海外輸出で世界中に本当の美味しさを届けています。
参加者に感じて体験して欲しいこと!
職人のパワーと技術に「触れて」ほしいです。ごまの原料が入った袋は約50kgもの重さがあり、1日に何個も持ち上げて機械に投入します。参加者は実際の袋を持ち上げてみることで、職人のパワーを体感できます。また、火を入れる前の「生ごま」と「煎りたてごま」を比較し、こだわりの焙煎技術を体験してほしいです。ムラなく芯まで火を通してふっくらと膨らんだごまには、和田萬の真髄である焙煎技術と旨味が詰まっています。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
昔は職人気質な雰囲気が強く、「技術は見て覚えるもの」というのが当たり前でした。今は、できる限り業務の数値化を進め、マニュアルを作成することで繰り返し確認できるようにしています。一人前の職人になるためには、数値化できない知識、経験、勘がどうしても必要ですが、個人のレベルに合わせて丁寧に教えています。今後も、分からないことを質問しやすい雰囲気づくりに取り組んでいきます。