どんなものを作っていますか?
黒色発色ステンレス「アベルブラック」を製造しています。「アベルブラック」とは、当社がもつ世界で唯一の発色技術。塗装でもなく、メッキでもなく、電気と薬品の酸化力で酸化皮膜を成長させ「金属そのものを黒くしている」のです。
会社を一言で表すと
ABELという社名の由来は「最高、一番」を意味する"Ace"の"A"と
フランス語で「美」を意味する"Belle"の"BEL"から構成されています。
このことから当社は超一級の技術をもって最高の美を追求するということをモットーに取り組むプロフェッショナル集団です!
モノづくりの歴史・ターニングポイント
現在への第一歩は「偶然の産物」から始まりました。たまたま薬品の中に沈んだ製品に色がついていたのを発見し、これがステンレス着色法「キンカラー」の開発に繋がりました。1985年にはステンレスに彩りを求め、「電解発色」の開発を開始しました。「電解発色」は電気と薬品の力でステンレス表面の透明な酸化皮膜を成長させる表面処理技術です。酸化皮膜の厚みに応じて、ステンレスが光の干渉によって黒や赤、青、緑など様々な色に見える仕組みで、金属の素材感を損なうことなく色鮮やかな仕上がりを実現しました。10年前には思い切って色を「黒」だけに絞り込み、「アベルブラック」として販売を始めました。
「ものをつくる」ことの楽しみは
金属の着色法は塗装やメッキが主流ですが、剥がれや耐久性が課題でした。
それを解決したのが、当社開発の『アベルブラック』(特許取得)です。
ステンレス自体の表面を変質させるので剥がれず、仕上がりの美しさもダントツなので
「アベルにお願いして良かった!」と言っていただけることも多く、それががやりがいや楽しみに繋がっています。
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
どこにでもある黒ではなく、ブランドの世界観や使う人のステータスを言葉よりも流暢に表現してくれる「漆黒」を求めて、飽くなき挑戦を続けており、幅広い業界から注目が集まっています。”どうすればもっとよくなるのか?”を日々考え探求し挑戦し続けることを大切にしています。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
2020年からインターンシップ実施しており、ステンレスの基礎知識を座学で学んだり、電解発色や電解研磨の実験をしたり、学んだ加工法の生かし方について討論したりと社員が熱心に指導し、学生に対してものづくりの魅力を伝える活動を行っています。今後、インターンシップをさらに拡充するなど地域の学生と接点を持つ機会を増やすことで、未来のものづくりの担い手を育成する活動にも注力していきます。