どんなものを作っていますか?
自社工場で釜焚き製法により石けんを製造しており、石けん成分は天然素材を生かした「SOMALI」などのブランドの原料となっています。その他には、ニッチな汚れに特化した「C SERIES」、ヘアミルクやLDK the beautyのヘアケア特集でシャンプーとコンディショナーがW受賞した「12/JU-NI」などを展開しております。このような家庭用から、バレル研磨用コンパウンドや銭湯用洗剤などの業務用まで、高品質でユニークな商品を開発しております。
会社を一言で表すと
主業務以外にも社員それぞれが得意なことで会社に貢献し、自分たちで何とかやる文化のもとで、社員一人一人が主人公として輝ける場所。
木村石鹸では主業務の他にチームやプロジェクトとしての活動も多くあり、それぞれのやりたいことやできることに率先して取り組んでいます。社内では、挑戦しやすい環境や失敗を恐れない雰囲気づくりを大切にしており、社員一人一人がそれぞれの輝ける場所で活躍しています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
1924年創業。先代が銭湯に通い詰めて開発した浴場用洗剤、エアポールは洗浄力が高くタイルを傷めにくいとして銭湯事業者に愛されてきました。近年では、ヘアケアシリーズ「12/JU-NI」のヒットや、柔軟な経営方針が評価され、Forbes JAPAN「SMALL GIANTS 2019」に選出されました。また、三重県伊賀市にある工場「IGA STUDIO PROJECT」は商品の製造工程を知ることができる工場見学通路が設けられています。
「ものをつくる」ことの楽しみは
ものをつくる過程の中では、うまくいかないことや不安なことは大いにありますが、実際にお客様からあたたかい手紙が届いたり、SNSなどで木村石鹸が作った「モノ」に対する反応があった際はやってきて良かったと感じます。
作り手の想い -大切にしている考えや価値観-
木村石鹸では、今もなお、職人が手作業で「釜焚き」によって石鹸の製造を行っています。この製造方法は、職人の経験と勘が大きなウェイトを占める、ある意味「非効率」なものではありますが、この製造プロセスは極めて大切なものとして考えており、こうした製造ノウハウを今後もきちんと伝えて守っていきたいと考えています。また、自分たちが欲しいと思えるもの、納得できるものを作るという姿勢のもとに、アピールのためだけに「安心・安全」を掲げるのではなく、生活者や環境にしっかりと配慮してバランスの取れた製品開発を行っていきます。
「ものづくり」を引き継ぐために今取り組んでいること
弊社は小さなまちこうばで、一社では難易度が高いことは多々あります。しかしながら、他の企業さんとの連携を行うことにより大きなことができたり、これから担い手へのアピールにも繋がります。具体的には、2025年の大阪万博では地域の企業さんと連携しながら、出展企業だけでなくまちをまるごと好きになってもらえるPRの場だと考え取り組んでいきます。