錦城護謨株式会社(ボランティアレポート)

2020年12月24日

12月10日
『錦城護謨』

吉年(よどし)生産技術部課長さまに会社説明及び工場見学をして頂きました。

社名になっている「錦城」は正に大阪の代名詞「大坂城」ということを知りました。
「錦城」というのは「大坂城の別称」だったんですね。

創業者である現社長のお爺さまが「天下を獲る」つもりで社名を「錦城護謨」とされたこと、
また、遺言で「社名を変えてはならない」と言い残したこと、などドラマのようなエピソードを聞かせて頂き、
創業者の大切な思いが 今も脈々と受け継がれていることに時代を超えた浪漫を感じました。

また、「炊飯ジャーのゴムパッキン」や「ETCの車両識別センサー入りラバー」など
身近な日常で錦城護謨の製品のお世話になっていることに親しみを覚え、
医療からスポーツと幅広い分野で活躍されていることにゴムのポテンシャル、
「これからもどんどんと新分野に拡がっていくんだろな」と想像が出来ました。

今回の注目製品でもある「ガラスよりも透明度が高い!」という、「シリコーンゴム」の切子のグラス『E1』には
B to C ならではの社員のみなさんの期待が込められているということをひしひしと感じました。
そして、今日の工場見学でご一緒となった方のお話には 私のみならず吉年さんも目頭を熱くされておりました。
昨年お亡くなりになったお母さまが、病院で唯一使用を許可されていたのは『割れる危険の無いプラスチック製のコップ』だったとのこと。
『美味しく飲めるグラスでお茶を飲みたい』というお母さまの思いに当時は応えられなかった。ということでした。
もう少し早くこの『E1』グラスを知っていれば、と呟かれた言葉には新たなマーケットの可能性も、社会的な意義も感じれたように思います。

これからもいろいろな形で人々の生活を影にひなたに支えて頂きたいと思いました。
ありがとうございました。

ライター:比良充宏

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