無垢材の魅力と高い技術力
“住まいのつくり手”が伝えるもの
記者からのおすすめポイント
ファクトリズムでは珍しい“住まいのつくり手”である「住まい工房 集」。大工の高い技術力や、無垢材の魅力を知ってほしいという同社は、子ども向けのワークショップも積極的に開催しています。初参加となる今年のファクトリズムでは、住まいのプロフェッショナルならではのイベントで、皆さんを楽しませてくれるはず。ぜひご家族みんなでご参加ください。(下写真:傍島利浩)
どんなものを作ってる会社?
世代を超えて愛され続ける住まいづくりを目指しています。ライフスタイルが多様化している現在、住まいに求めるものはまさに十人十色です。家族と共に成長できる住まいや、庭に孫が遊べるブランコをしつらえたり、家庭菜園もできる広々とした庭をつくったり。そのような様々な想いに真摯に応え、そこに住まわれる家族が楽しく、和やかに暮らせる住まいづくりをサポートしたいと考えています。また、新築だけでなく耐震補強工事やリフォームも数多く手掛けており、住まいのことなら何でも相談でき、二代、三代にわたり末永くお付き合いしていただける工務店でありたいと思っています。
ココに釘付け!
強みといえるのは、施工の「技術力」。日本古来の建築様式である「数寄屋造り」もつくることができる高い技術力を持つ大工さんたちと連携しています。社内には加工場を設け、大工さんが木工機械と手仕事を併用して木材加工を行える環境も整えています。実は、他社ではなかなかない環境なんですよ。その高い技術力を体験してもらうために、ファクトリズムでも木工作品などをつくろうと考えています。そして、こだわっているのが「無垢材」。林業関係とのつながりも強く、そういった無垢材の良さを活かした家づくりを行っています。大工さんの技術、他社にない加工場、そして良質の素材。これら家づくりに必要なすべてをそろえ、子どもや孫の世代にも引き継いでいける長寿命な住まいをつくりたいと考えています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
ターニングポイントといえるのは、約20年前ですかね。それは既存のお客さまからリフォームの依頼が増えた時期です。その依頼に応えるために耐震設計を行える体制を整え、施工では新築で培った大工さんの技術を活かし、我々の強みの加工場も活用できることを考えました。お客様のご依頼のお陰で、技術の幅が広がり、事業領域が拡大したと言えます。リフォームの依頼でも、我々が得意とする本物の素材で仕上げることを提案させてもらい、理解していただけるように努力しております。やっぱり本物の素材でつくり上げた住まいは、時を経るほどに味わいを増していくという経年変化の美も楽しめます。新しい領域の住まいでも私たちの仕事を通じ、その素晴らしさをもっと広めていければいいなと思っています。
これから見据える未来
今の子どもたちに、無垢の木の心地よさ、自然の大切さを伝えていきたいですね。そんな考えのもと、将来的には子どもたちを山に連れていき、そこで木を1本伐採してもらって、その木をどこかに象徴的なものとして使用する……というようなワークショップをできればと思っています。林業に携わっている人とのつながりもあるので、それを活かしてもっと木を身近に感じられる機会をつくれればと。また、住まいづくりの過程を見学できるような催しも開催できればいいですね。そういった体験を積み重ねることで、子どもたちも住まいに対する愛着を深められるんじゃないかと思っています。
会社を一言で表すと?
「つなぐ」という言葉になると思います。約40年の長きにわたり住まいづくりに携わっていますが、未だに当初のお客様からお声掛けをいただくことがあります。また、お客様が次のお客様を紹介してくれるということも。とてもありがたいことであると同時に、やはりこの仕事は「つながり」が何より大切だなと思わせられます。このようなお客様の輪を広げるために大切なのは、真摯により良い住まいづくりに向き合い続けること。工務店にとっては、完成してご家族が実際に暮らしている住まいというものが、一番のショールームです。ご親戚やご友人がその住まいを見て「私たちもここに頼もうかな」と思ってもらえる仕事をしたいと常々考えています。(下写真:岡田大次郎)
つくり手の想い・伝えたいこと
家づくりには、かかわる人たちの“生きざま”が表れるものです。それを感じていただくためにも、ファクトリズムでは、普段なかなか触れることのない大工さんの技術、無垢材という材料、そして私たちの想いを知ってほしいと思います。これをきっかけに、家づくりのことを何でも気軽に相談していただけると嬉しいですね。住まいづくりを通して、末永いお付き合いができることを願っています。