どんなものを作ってる会社?
黒色発色ステンレス「アベルブラック」を製造しています。「アベルブラック」とは、当社がもつ世界で唯一の発色技術。塗装でもなく、メッキでもなく、電気と薬品の酸化力で酸化皮膜を成長させ「金属そのものを黒くしている」のです。
ココに釘付け!
建築・自動車・光学機器など、さまざまな分野でアベルブラックの処理を施したステンレスが使われています。例えば、世界の高級車「レクサス」、東京オリンピックの選手村、グランフロント大阪、東京スカイツリー、新大阪駅、そして、スマホやカメラの精密機器部品など、様々な場面で活かされています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
現在への第一歩は「偶然の産物」から始まりました。たまたま薬品の中に沈んだ製品に色がついていたのを発見し、これがステンレス着色法「キンカラー」の開発に繋がりました。1985年にはステンレスに彩りを求め、「電解発色」の開発を開始しました。「電解発色」は電気と薬品の力でステンレス表面の透明な酸化皮膜を成長させる表面処理技術です。酸化皮膜の厚みに応じて、ステンレスが光の干渉によって黒や赤、青、緑など様々な色に見える仕組みで、金属の素材感を損なうことなく色鮮やかな仕上がりを実現しました。10年前には色を思い切って「黒」だけに絞り込み、「アベルブラック」として販売を始めました。
これから見据える未来
ステンレスは他の金属と比較すると歴史的にはまだ浅く、技術革新により新素材として世の中を変える可能性を持った金属です。
技術革新をもたらす当社の黒色ステンレスが、成熟した都市の再開発や新興都市の開発に使われることで持続可能な社会の実現に役立てることを心から願っています。
会社を一言で表すと?
超一級の技術を持って最高の美を追求する会社
つくり手の想い・伝えたいこと
普段は見ることができない工場を見学いただいたり、アベルブラックを使用したワークショップも考えています。ステンレスは一見、金属の冷たい感じがするものですが、黒く発色することで人工物でありながら温かみのある質感になります。その変化を実際に目で見て驚きを感じてみてください。