大阪の堺で40年以上の間、産業機械や金型の一部を作製している会社です。
産業機械というとわかりにくいかもしれませんが、例えば、製品を箱詰めする梱包機械であったり、製品にラベルを貼る機械であったり、さらに金型は自転車につかうものをつくっています。特に私たちは、そういった機械の土台部分を担当。テレビや動画などでよく見かけるロボットアームのような精密機器が安定して動くには、この土台が必要不可欠。いわば、「産業機械を支える縁の下の力持ち」といったところでしょうか。

サイズの大きいものは3ｍ、小さいものは手のひらサイズ以下の製品まで加工できる機械があります。また、縦から横から加工できる複数の機械や、1000分の1ｍｍ単位で動く機械も。さらにこのものづくりが、加工・測定・プログラミングの現場で、三位一体となって連携ができていることが特徴です。そのため、通常は数社で行う数種類の加工も、当社ならワンストップで完了することが可能です。
小さな町工場の中に、多種多様な機械を保有し、なおかつそれを扱うことの出来る技術も持っています。

祖父が創業したのが1968年。そして父が会社を設立したのが1980年。今年で43年になります。何か革新的な特許があるとか、シェアが〇%だとか、そういった派手なことはないんです。ただ誠実に変わらず、10年20年30年と続けてきた結果が、現在の信頼だと思っています。ですから今後も、コツコツと人知れず100年以上続いている老舗企業をつくっていけたらなと。将来この街で「実は、あの伸栄鉄工って100年以上続いている老舗らしいよ！」なんて言ってもらえたらいいですね。

現在は産業機械をメインに携わっていますが、医療関係や宇宙航空産業にもかかわることができたらいいですね。これから高齢化がさらに進むということと、宇宙産業がさらに盛んになってくると思いますから。こういったチャレンジを日々模索して努力しています。みんなでモノづくりを楽しみながら、コツコツ続けていくことが目標です。

ちょっとカッコつけるような言い方かもしれませんが、当社を一言で表すと「モノづくりと心づくり製作所」
結局、心がないとモノづくりができないんです。細かいところですが、「ここはキレイにやっておかないと」「ここはケガしてしまうな」など、手間暇かけて、品物に心を入れることが日本のモノづくりだと思っています。そして、そういったモノづくりをしていたら、心も育むことができる。その相乗効果が出来る会社を目指しています。

私たちのモノづくりは、派手なところはないけれど、縁の下の力持ち。モノづくりと心づくりの製作所として、これからも誠実にモノづくりに取り組んでいきたいです。私の空想ですが、つくった製品たちが「伸栄鉄工でつくってもらったらキレイにしてもらえるぞ！」と、製品たちの間で口コミが広がって、製品たちの意思で当社にやってくるような、そんなモノづくりをしたいです。
ファクトリズムでは、オープンファクトリーで地域の人たちに弊社がどんな会社か、どんなものをつくっているかを知っていただき、コミュニケーションを取っていけらたと、企画を練っています。お子様も楽しめるような企画を計画中ですので、是非遊びに来てくださいね。