【プレイベント】ボランティアレポート【つぼ市製茶本舗】
ファクトリズムのプレイベントで、大阪府堺市のつぼ市製茶本舗さんに伺いました。
【つぼ市製茶本舗さんについて】
つぼ市さんは、嘉永3年(1850年)に創業されたお茶屋さんです。第二次世界大戦中の大阪大空襲により堺の街は全焼し、つぼ市さんのお店も焼けてしまいましたが、唯一屋号の看板だけが焼け残っており、それを機に「つぼ市」を再興することになったそうです。現在のつぼ市製茶本舗堺本館の建物は元禄時代のもので、当時のまま残っている梁や桁がゆったりとした空間をつくり出しており、そこでは時間がゆっくりと流れていました。
【つぼ市製茶本舗さんのワークショップ】
つぼ市さんで体験させていただいたワークの内容は、以下の3点です。
・つぼ市さんが淹れてくださったお茶と、市販のペットボトルのお茶の飲み比べ
・お茶の豆知識について
・お茶の焙煎体験
お茶の焙煎体験は、ほうじ茶、雁がね、京番茶をそれぞれ自分たちの好きな分量で混ぜ合わせ、焙じ器で焙じるワークです。お茶を焙じている途中に香ばしい良い香りがしましたが、これはほうじ茶に含まれているピラジンという成分によるものであり、ピラジンにはリラックス効果もあります。そして最後には、自分たちで焙じたお茶を淹れてくださいました。最後の一滴はゴールデンドロップと呼ばれており、最後の一滴が淹れ終わるまでゆっくりと時間をかけるのが、美味しいお茶を淹れるコツだそうです。
【ワークショップ終了後】
ワーク終了後は、つぼ市さんが作られている煎茶と抹茶の水饅頭をいただきながら、お茶の効能について、美味しいお茶の淹れ方について、水出し茶や氷出し茶などの様々なお茶の飲み方について、美味しい茶葉のいただき方について、一番茶についてなど、たくさんの興味深いお話を伺うことができました。普段は何気なく飲んでいるお茶ですが、このプレイベントを通じて改めてお茶の魅力を感じられるようになりました。
【報告:辻井梓葵】