“MAKE THE BEST.”
「看板」の無限大の未来に向けて

36_常磐精工

所在地 大阪府堺市北区常磐町3-19-3
TEL 072-255-1287
ホームページ https://www.tokisei.co.jp/

取締役営業部長 喜井 翔太郎

記者からのおすすめポイント

街に出かけると必ずと言っていいほど目にする「看板」。その看板がどうやってつくられているのか… 考えたことがありますか? 常磐精工さんのオープンファクトリーでは、その看板ができる工程を順番に回りながら、実際に私たちも自分専用の小さな看板をつくることができるんです。工場見学とワークショップが一体になったイベントで、モノづくりの楽しさも倍増するはずですよ。

どんなものを作ってる会社?

私たち常磐精工は、簡単に言うと街の看板屋さんです。特に「自立型看板」や「立て看板」と言われるような、店舗の前やイベント会場の前などに置かれている看板をつくっています。皆さんもオープンファクトリーに来ていただければ、「これ見たことある!」という看板が多いと思いますよ。時流に合ったユニークな新商品の開発にも注力していますので、ぜひそちらも見ていただきたいですね。

ここがスゴイ!

皆さんが街で見かける看板の“10枚に1枚”は当社がつくった看板。シェア10%の割合なので、結構な確率で見かけていると思いませんか? 今回のファクトリズムでは、その看板のつくり方を順に見学しながら、実際に皆さん自身もオリジナルの「ミニ看板」をつくっていただきます。見学したシーンを、そのまますぐに体験できるので、モノづくりの面白さもダイレクトに感じていただけます。例えば、大型設備を使ってアルミ複合板を切る工程など、ご家庭ではなかなかできない作業も体験でき、DIY好きな方にもおすすめです。さらに、看板をつくる工程の中には、当社にしかない特別な設備も。エアーの力で看板の枠を固定する「枠組み機」は、見学された方が皆さん「おっ!」と驚かれます。そうやってでき上がったミニ看板は、フォトフレームにもなりますので、ファクトリズムの記念にぜひお持ち帰りください。

自慢したいプロダクトや技術

こちらの看板「サポートサイン」のシリーズは、ただの看板ではありません。普段は通常の看板として活用し、緊急時には簡単な操作で車いすやストレッチャーに変身。救護対象者を安全な場所まで搬送できるという1台2役のシリーズなんです。この商品を開発したきっかけは、東日本大震災。こういった“もしも”の時に、看板業界として、もっと役に立つことはできないか?と考え、思い付いたのがこのシリーズでした。しかし、安全性や強度の問題が難しく、大阪府立大学(現大阪公立大学)さんと連携し、強度試験を何度も繰り返して出来上がった商品です。最初は車いすとストレッチャーが1種類ずつだったのですが、もっとこうした方が良いのでは?を繰り返しているうちに、全7種類に広がりました。現在は、堺市立図書館などの公共施設や、イベント会場、工事現場など人の集まる場所でたくさん活用していただいています。

モノづくりの歴史・ターニングポイント

当社の歴史をお話しすると皆さん必ず驚かれます。なぜなら創業当初は現在と全く関係のないフォークリフト用のベアリング切削の町工場だったから。その後、リーマンショックなどもあって、「メーカーになろう!」と開発したのが、第一次アウトドアブームに乗った、タープの自立式の脚部。これで特許を取得し、棒状の物を自立させる商品をつくるようになりました。次につくったのが、タープのベースの上に鉢受けの台をつけた園芸用品。そこから、花を飾る台もつくるようになって、葬儀業界にも参入。すると、葬儀に必要な看板をつくってくれと依頼されて、サインディスプレイ業界に入ったんです。本当にどんどん柔軟に変化していった会社。近年は、前述した「サポートサイン」や、コロナ禍では、他社に先駆けて「飛沫パーテーション」を開発。もともと看板用に確保していた素材などもあり、安定供給できたことでシェアを獲得しました。こういった時流に合った変化は、私たちが常に、「自分たちのリソースで何ができるか?」を考えてきた結果。そのため、開発スピードも速い上に、初期投資も少なく商品開発することができたのだと考えています。

これからチャレンジしたいこと

これまでのリソースを活かして、看板以外のものつくってみようかと考えています。すでに開発したスタンディングデスクは、工場の作業机として好評なんですが、次はもう一度アウトドア商品に戻ってみようかと企画中。まだまだ空想の段階ですが、また新しい商品を発表できるといいですね。また、商品自体ではなく、看板の販売の仕方を新しく変える作戦もあるんです。看板を必要とされる方は、集客するための初期投資として看板を購入されるわけですよね? だから、その初期投資を抑えるために、後払い分割のビジネスモデルをつくれないかなと画策しています。こんな感じで、常にいろんなアイデアを出して、前を向いているのが当社のスタイルなんです。

会社を一言で表すと?

リブランディングした際に明文化したのがブランドコンセプトMAKE THE BEST.。当社は、ベアリング加工業から始まり、アウトドアや園芸、パーテーションなどもつくる中で、一貫して変わらないものがあります。それが「MAKE THE BEST. 常に今、最高だと誇れるものをつくろう」というスローガン。ですから、どんな会社かと問われると、「常に今最高だと誇れるものをつくっている会社」なんです。

つくり手の想い・伝えたいこと

街にはたくさんの看板がありますが、その多くが安価な海外製です。その海外製との差別化として、私たちはメイドインジャパンの品質、特注対応、納期や適正価格といった強みを持っています。特注対応に関しては、ミリ単位で調整することができ、こういった対応は、やはり国内に工場があるからこそなんです。ファクトリズムでは、その工場をできる限りわかりやすくご案内しながら、ワークショップも同時に楽しんでもらいたいと思います。めったに見られない看板屋の中身を見に来てくださいね!

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