“SAKAIもSEKAIも”
印刷を核に「グローカル」な活動を目指す
記者からのおすすめポイント
堺・泉州地域への想いが強い真生印刷さん。世界遺産登録の号外新聞を配布したり、古墳やハニワ部長のキャラクターグッズを作成したりと、ユニークで愛のあふれる地域貢献活動にも取り組んでいます。その本業は印刷会社。オープンファクトリーでは、思わず「おおぉ~!」と声を上げてしまうド迫力の印刷機や紙を断裁する、折る、製本するなどの様々な加工機など、普段見られない光景を目の当たりにすることができます。皆さんのおうちにあるカタログやチラシ、「どうやって作っているんだろう?」と気になったら、ぜひ真生印刷さんへお伺いください。
どんなものを作ってる会社?
カタログ、取扱説明書、チラシ、パッケージといった印刷物をはじめ、WEB制作や3Dソリューションなど、ワンストップで提供しています。特にカタログや取扱説明書については、大手通販や大手家電メーカーなど、数多くの実績があり、皆さんのお手元にも当社の印刷物が届いているかもしれませんよ。
ここがスゴイ!①
迫力満点!ダイナミックかつ高速で動く「輪転印刷機」は、全長15m~20mにもなる巨大な印刷設備です。印刷スピードは、1時間に約4万枚。ちょっと想像しづらいかもしれませんが、輪転印刷機の用紙として使われる1本700㎏の巻取紙を見てもらえれば、その膨大な枚数が実感できるかもしれません。こういった輪転印刷機が合計4台、他にも様々な加工に対応する印刷機を備えています。オープンファクトリーにお越しいただければ、これらの躍動感あふれる機械の動きを見ることが出来ます。
さらに、デザイン企画などの制作から、こういった印刷や加工まで、高い技術で社内一貫製造を行っているところが当社の特徴です。
ここがスゴイ!②
「もっと堺や泉州地域のことを知りたい!知ってもらいたい!」とアピール活動をする中で、真生印刷の技術を地域貢献に役立てられないかと考え、様々な活動を行ってきました。例えば、2019年「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録に向けた応援活動では、国内推薦と世界遺産登録決定時に号外を作成して発行。駅前などで街の皆さんに手配りしました。また、2020年には堺市と連携し、環濠都市・堺の魅力を再発見できる『堺“まち巡り”地図アプリ CanGo! Kan-go』を開発。文久元年(1861年)の古地図をデジタルデータにより再生し、作成したイラストマップが現在の位置関係と合うという地図アプリです。これを持って街歩きやサイクリングをすることで、今から160年以上前の堺の街にタイムスリップしたような気分を味わうことができます。他にも、古墳や埴輪など地域の歴史や文化をモチーフにしたユニークなグッズ製作も多数手がけています。
自慢したいプロダクトや技術
ファクトリズムで紹介したい技術は2つ。一つは「擬似エンボス加工」です。印刷で実際にエンボス加工を施したかのように、独特の手触りや光の反射による表情の変化を実現できるものなんです。ぜひ実際に触ってみて下さい。
そして「フォトレタッチ」の技術も自慢の一つ。写真の色調や質感の再現など、高い精度が求められるアパレル商品・モデルなどの写真において、年間約50,000点以上の実績があります。お客様からアパレル商品のサンプルをお預かりし、実物の色に忠実に合うように色合わせを行い、お客様からも高い評価をいただいています。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
1954年に創業、70年近く印刷に関わり続け、様々なお客様のご要望に応えてきました。ペーパーレス化や消費者ニーズの多様化で紙媒体としての役割に変化を求められている中、デジタル化に向けて大きく転換し多岐にわたる取り組みを進めております。紙製品についても、しっかりとその優位性を発揮できる付加価値を付けながら、デジタル化との共存を進めていきたいと考えています。
これからチャレンジしたいこと
“SAKAIもSEKAIも”をコンセプトに
今後も「世界規模で考え、地域視点で行動する」グローカルな対応を実現します。さらに私たちローカルというワードは「地域」に留まらず、「人と人とのコンタクトを大切にしたい」という思いを込めています。
そして、地域活動にもより一層力を入れ私たちが携わっているマニュアルやカタログ、チラシなどの紙媒体、情報媒体を通じて、たくさんの人たちに気付きを与え続けていきたいと考えています。
会社を一言で表すと?
真生印刷は、「チャレンジし続けていく会社」です。地域の大学と産学連携を行っています。直近では、堺市にある羽衣国際大学のプロジェクト演習で連携させていただきました。そこでは、大学周辺の地域の魅力再発見と発信というコンセプトで、フリーペーパー『はごプロ!』を制作。今年も秋から次号を制作する予定です。さらに2025年の大阪・関西万博にも関わっていけたらと考えています。例えば、海外から出展される方々の支援として、印刷会社として何かできないか?といった風に。すでに、『エキスポスト』というフリーペーパーを発行しており、著名人とのインタビューなど盛りだくさんでお届けしています。
つくり手の想い・伝えたいこと
「より一層工場を活性化したい」。
製造現場では普段目にすることが出来ないものづくりの現場や設備、作業者の技術をじっくり見学し、気づきや驚きなど様々な『刺激』を受け取っていただきます。見せる側も見る側も互いに『触発』されるようなイベントに出来れば社員みんなのモチベーションUPにも繋がります。
若手社員が中心となって皆さんをお迎えしますので、ぜひ当社のオープンファクトリーにご参加してください。