すべての製品に、とことん愛情を持って
産業機械の“縁の下の力持ち”

38_伸栄鉄工

所在地 堺市堺区柳之町東2丁1-23
TEL 072-229-4567
ホームページ https://shin-ei-japan.info

代表取締役社長 青木 正憲

記者からのおすすめポイント

もしもモノに意思があり、言葉をしゃべったとしたら…。そんなユニークな例えでモノづくりへの想いを語ってくれた伸栄鉄工さん。お客様だけでなく、手掛けた製品たちがみんな喜んでくれるくらい、“愛情を持って”モノづくりに取り組んでいます。そういった姿勢や、多種多様な加工をワンストップで実現する対応力で頼りにされる存在。ファクトリズムでは、地域の皆さんにももっと伸栄鉄工のことを知ってほしいそうです。「散歩がてら、ちょっと工場の見学に」そんな感覚で参加してみてください!

どんなものを作ってる会社?

大阪の堺で40年以上の間、産業機械や金型の一部を製作している会社です。産業機械というとわかりにくいかもしれませんが、例えば、製品を箱詰めする梱包機械であったり、製品にラベルと貼る機械であったり、さらに金型は自転車に使うものもつくっています。特に私たちは、そういった機械の土台部分が担当。テレビや動画などでよく見かけるロボットアームのような精密機器が安定して動くには、この土台が必要不可欠。いわば、“産業機械を支える縁の下の力持ち”といったところでしょうか。

ここがスゴイ!

「これどこに任せようか?」「伸栄さんやったら何かやってくれるだろう」。お客様のこういった期待から、毎日多種多様な依頼が持ち込まれてきます。本当に“一品一様”のモノづくり。毎日毎回同じ作業ということがありません。では、なぜそんな依頼に応えていけるのか? それは小さな町工場の中に、依頼内容と同様、多種多様な機械を保有し、なおかつそれを扱うことのできる技術も持っているから。サイズであれば、大きいものは3m、小さいものは手のひらサイズ以下の製品まで加工できる機械がそろっています。また、縦から横から加工できる複数の機械や、1000分の1mmの単位で動く機械も。さらにこのモノづくりが、加工・測・プログラミングの現場で、三位一体となって連携できていることが特徴です。そのため、通常は2社で行う2種類の加工も、当社ならワンストップで完了。「他社ではできなかった」という加工も、「伸栄さんにお願いします」と依頼してもらえるのが自慢ですね。

自慢したいプロダクトや技術

同じ機械を持っている企業さんはたくさんあるでしょう。しかし、「伸栄さんに頼むとできが違う」。それが、私たちが誇るモノづくりの技術力。料理に例えると、同じ素材と包丁を使っているのに、出来上がった料理の味が違うわけです。それは、私たちに40年分のモノづくりのレシピがあるから。上手く料理するノウハウを持っているというわけです。さらに、部品の固定や作業のガイドとなる独自の「加工治具」も多数開発しており、様々な加工に対応することができます。それでも、30年以上勤めている職人曰く、「毎日“これが最高や!”って思うようなことはない」と言います。それだけモノづくりは奥が深く、日々追及していくものなんです。

モノづくりの歴史・ターニングポイント

私の祖父が創業したのが1968年。そして父が会社を設立したのが1980年。今年で42年になりますが、例えば何か革新的な特許があるとか、シェアが○%だとか、そういった派手なことはないんです。ただ誠実に変わらず、10年20年30年と続けてきた結果が、今の信頼だと思っています。ですから今後も、コツコツと人知れず100年以上続いている老舗企業をつくっていけたらなと。将来この街で、「実は、あの伸栄鉄工って、100年以上続いてる老舗らしいよ!」なんて言ってもらえたらいいですよね。

これからチャレンジしたいこと

現在は産業機械をメインに携わっていますが、医療関係や宇宙航空産業にもかかわることができたらいいですね。これから高齢化がさらに進むということと、宇宙産業がさらに盛んになってくると思いますから。こういったチャレンジを日々模索して努力しています。みんなでモノづくりを楽しみながら、コツコツ続けていくことが目標です。

会社を一言で表すと?

ちょっとカッコつけるような言い方かもしれませんけど、当社を一言で表すと、“モノづくりと心づくり製作所”。結局、心がないとモノづくりができないんです。細かいところですが、「ここはキレイにやっておかないといけない」「ここはケガしてしまうな」など。手間暇かけて、品物に心を入れるっていうのが日本のモノづくりだと思っています。そして、そういったモノづくりをしていたら、心も育むことができる。その相乗効果ができる会社を目指しています。

つくり手の想い・伝えたいこと

私たちのモノづくりは、派手なところはないけど、縁の下の力持ち。モノづくりと心づくり製作所として、これからも誠実なモノづくりに取り組んでいきたいですね。そして、私の空想なんですが、つくった製品たちが「伸栄鉄工でつくってもらったら、キレイにしてもらえるぞ!」って、製品たちの間での口コミが広がって、製品たちの意思で当社にやってくるような、そんなモノづくりをしたい。従業員も「社長、面白い考えやね!」って言ってくれました。そのくらい製品に愛情をかけて、手をかけていきたいんです。
ファクトリズムでは、オープンファクトリーで地域の人たちに当社が「どんな会社か」「どんなものをつくっているか」を知っていただき、コミュニケーションを取っていけたらと、企画を練っています。お子さんも楽しめるような企画と計画中ですので、ぜひ遊びに来てくださいね。

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