どんなものを作ってる会社?
約0.05㎜の極小の刃先「半月一枚刃」を切削機械に取り付け、金属に彫刻する切削技術「赤坂式半月彫刻法」が当社技術の核であり、強みです。この繊細な金型彫刻は名酒「獺祭(だっさい)スパークリング」のキャップの刻印にも生かされています。一方で、金属のアクセサリーブランド「cocur コクール」を立ち上げ、唯一無二の彫刻技術とデザイン性を融合した商品をリリースしています。
ここがスゴイ!
私が祖父と父から受け継いだ「赤坂式半月彫刻法」は、半月一枚刃と言われる刃先が基本になります。この方法に欠かせない機械が平面彫刻盤。回転工具のひとつで、1983年製のものです。ものづくりには、職人の技術を最大限に生かすための優れた機械や道具が必要。長く刃物や機械に向き合うことで、「刃物と息が合う」感覚も生まれます。機械を通して、そんなものづくりの醍醐味もぜひ感じてください。
モノづくりの歴史・ターニングポイント
1940年に初代赤坂兵之助が創業。大阪市で仏像の彫刻師として腕を磨いていましたが、ものづくりの技術を戦後の復興に生かすことを自らの道と決め、工業製品の金型彫刻に注力。鋭い刃先で繊細な彫刻を施す技法「赤坂式半月彫刻法」を生み出し、子孫に伝授。現在、創業者の孫にあたる三代目が受け継ぎ、独自性の高い金型彫刻に取り組んでいます。
つくり手の想い・伝えたいこと
「ものづくりはワクワクしながら、楽しむもの」。これをコンセプトに仕事を続けています。最近では、素材が土に返る生分解性プラスチックにも興味がわき、この素材を生かした定規やクリップなども製作しています。また、うれしいことに、さまざまな分野のものづくりの担い手や職人と消費者を結ぶ、全国規模のプロジェクトにもつくり手として参加が決まりました。ものづくりは楽しく、刺激的です。ぜひそれを体感してみてください。そして「こんな仕事をしてみたいな!」と思う若い人が増えればうれしいですね。