優れた技術とオリジナル商品で、
プラスチックの未来へ

48_河辺商会

所在地 大阪府堺市西区平岡町85‐1
TEL 072‐260‐6700
ホームページ http://www.kawabe-co.com

代表取締役 福田 康一

記者からのおすすめポイント

まるで金属のような艶やかな外観や、石のような高級感ある外観。これらはどれも、河辺商会が手掛ける独自のプラスチック成形技術によるものです。自動車や家電製品、カメラetc. 私たちが暮らす様々なシーンに活かされているこの技術。特にその「外観の美しさ」は、何気なく使っている私たちもきっと感じているはず。ファクトリズムの常連でもある同社で、そのモノづくりの醍醐味を味わってください。

どんなものを作ってる会社?

皆さんは、「プラスチック成型」という技術をご存じでしょうか? プラスチック成型とは、溶かしたプラスチックを、金型などを用いて求める形に固めて仕上げるもの。私たち河辺商会は、創業以来このプラスチック成型品の製造、技術開発、金型作成に携わり続けています。そして、私たちが手掛けた製品は、家電、自動車、AV機器、カメラ、電池など、皆さんの生活のすぐそばで活躍し、豊かな暮らしや当たり前の日常を支えています。近年では、環境面に配慮した“塗装レス”の技術や、EV車の開発で必要不可欠な軽量化を追求した技術、材料の再利用といった環境に優しいモノづくりにも注力。自社商品もスタートし、さらにモノづくり力を加速させている企業です。

ここがスゴイ!

“河辺商会だから”実現できる技術が魅力です。例えば『塗装レス成形』は、金属とプラスチックを混ぜることで、その名の通り塗装をすることなくシルバーの金属調の外観をつくることができます。材料自体は既存のものですが、これを綺麗に成型することがとても難しく、実現できた会社はありませんでした。その難題を、私たちは7年かけて解決! 大手自動車メーカーの部品に採用されました。また、2色・3色のプラスチック成型を一つの工程で可能とする『多色一体成型』も、3色で実現できるのは当社以外でほとんどありません。こちらも海外の大手自動車メーカーで採用されています。そして、『薄肉成形』というとにかく薄くて平らな製品をつくる技術は、長年多くのお客様から支持されています。これらの技術力・開発力の高さは、創業から数十年もの間、家電メーカーさんの技術開発と一緒に成長させていただいたおかげ。それらのノウハウを活かし、他業界のお客様にも私たちならではの技術を提供しています。

自慢したいプロダクトや技術

2021年、河辺商会にとって初の自社商品『CHOPLATE(チョップレート)』が誕生しました。コンセプトは「切ってそのまま食べられる。まな板になるお皿」。まな板を出すのが面倒。ちょっと切りたい。キャンプで使いたいといったときに、CHOPLATEの上でカットして、そのまま盛り付けて食卓に出せる。そんな一つ二役の商品です。しかし、これを開発するのには、大変な苦労が…。そもそも創業からBtoB一筋だった当社。技術には自信がありましたが、ゼロから企画を考えるノウハウがありません。そこでコラボしたのが、プロダクトデザインを手掛ける株式会社TENTさん。私たちと何度も話し合いを重ねてくれましたが、なかなかコンセプトが決まらない。何しろ当初私は、VRなどハイテクなものをつくるとばかり思っていましたから。でも、「今ある機械で内製化できるもの」「売れることではなく、まずは自社商品を世に出すこと」をゴールに進めていくと、この「まな板になるお皿」というコンセプトがビシッと決まった。そこからはブレることなく、食器として使い続けられる耐久性と軽さの追求や、当社独自の技術で出した汚れが付きにくいテクスチャーなど、これまで培ってきた技術をフル動員してつくり上げました。結果、2021年だけで3万枚の売上に! 今年は新色も発売し、次は海外展開も視野に入れています!

モノづくりの歴史・ターニングポイント

もともと河辺商会は、「商会」と付くことからわかるように、創業者は商社出身。創業間もない頃から大手家電メーカーの仕事を任され、順調に成長していました。2000年前半に当社のお客様から海外への生産移管のお話があったのが一つ目のターニングポイント。
その際、電池関係は中国へ、自動車関係はタイへの進出要請がありました。2006年にタイ進出を決定し、今も自動車関係を中心にビジネスを拡大しています。こういった当社の歴史の中で国内での生産案件は減少傾向にありました。今まで通りのビジネスを続けて良いのか。時代の変化と共に日々自問自答を繰り返し、今後のためにとチャレンジしたのが、自社商品CHOPLATEの開発であったり、積極的な提案営業であったり、受け身ではなく能動的な活動です。そして、これらのチャレンジを当社の二つ目のターニングポイントとし、次の歴史につなげていきたいと思っています。

これからチャレンジしたいこと

新しいチャレンジとして提案営業を行い、当社の技術を必要としている新たな分野を見つけることができました。今後はそれらをどう広げていくかが課題であり、チャレンジしたいことの一つですね。さらに、現在65歳以上のベテラン社員が再契約を行ってくれ、若手社員の育成に携わってくれています。近年、新卒採用にも力を入れているため、そういった人材育成を行うまたとないチャンス。技術継承に向けて着実に体制を整えています。働く環境に関しても、まずは職場を綺麗に使いやすくリノベーションしたり、会社の想いを伝える方針発表会を実施したり、社内報でお互いのことを知ったりと様々な取り組みを行い、社員の定着率も上がってきました。今後はそういった仲間たちと共に、さらなるチャレンジを積み重ねていきたいですね。

会社を一言で表すと?

「お客様の課題を解決する」という目標のために、様々な技術開発を行ってきた河辺商会ですが、そのスタンスがズバリ“誠実”。AIやITも素晴らしいですが、日本のモノづくりに息づいている、この誠実にコツコツと問題を解決していくスタンスがあるからこそ、技術開発ができているんだと思っています。そして、その開発の中には、苦労や喜びを味わうストーリーがある。そういった“面白味”があるからこそ、誠実にモノづくりへ取り組むことができる。仕事に対する誠実さと、仕事の中の面白味が、河辺商会を表す言葉なのではないでしょうか。

つくり手の想い・伝えたいこと

やはりモノづくりに対する想いは、「お客様のため」ということが一番大きいですね。お客様のために、持ち前の「誠実さ」で良いモノを追及していく。これが私たちのモノづくりです。そういった想いや自分たちの技術をアピールできるのが、ファクトリズム。今年で3回目の参加となりますが、一般のお客様が自分たちの会社に来られて、「スゴイ!」「こんなふうにつくってるんだ!」と目を輝かせて喜んでくれるのは、本当に嬉しいこと。また、誇らしげに説明している社員の姿を見ていると、ファクトリズムを通して自分たちの自信にもつながっているんだと確信することができます。今回のファクトリズムも、モノづくりの面白さを感じてもらえる企画を計画中ですので、ぜひ皆さんでお越しください。

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