日本の畑で育て、八尾の工場で自家焙煎。
ごまづくりひと筋の老舗
会社の歴史
1883年(明治16年)創業のごま専業メーカーです。大阪・天満で豆腐や海苔などの乾物の卸売業としてスタート。戦後、製造業へと舵を切りました。ごまの美味しさと食品としての可能性に着目したのは三代目の経営者。以降、ごまの自家焙煎に取り組み、味わい深く、風味の良いごま商品を製造販売。大阪市北区に本社と直営店舗を置き、八尾市にごま製造工場を保有しています。
強み・特長
ごまに真摯に向き合い、誠実なものづくりをしたい。そんな思いを具現化した製造方法が「国産ごまの自家焙煎」です。目の行き届いた日本の畑で育てた生のごまに火を入れ、焙煎。濃い味と風味を引き出したごまこそ、私たちの強みであり、受け継がれてきた技術です。現在、ごま油、ドレッシング、ペースト、ふりかけなど多彩な商品ラインナップで、ごまの可能性を引き出しています。
今後のビジョン
現在、日本に流通している多くのごまが輸入品。国内の生産者も減っているのが現状です。この事態を憂い、国内でごまの栽培に着手したのが2010年。国産ごまの良さを広く発信するため、有機栽培のごまもつくっています。輸出にも力を入れ、中国を中心としたアジア圏や欧米にも「和田萬のごま」をお届け。ていねいにつくられた日本のごまの美味しさをこれからも世界に発信していきます。
今回、オープンファクトリーFactorISMに参加しようと
思った理由・背景について教えてください。
工場で働く職人や、裏で支える人にもっとスポットがあたって欲しいという思いから、昨年に続き、今回も参加を決めました。八尾に住む地域のみなさんにぜひ来ていただきたいですね。今回はさらに、八尾という街をアピールしたいという思いもあります。街の雰囲気を体感しながら、こんなにおいしいごまをつくっている会社があるということを多くの人に知って欲しいと思います。
オープンファクトリーイベントのプログラム構想・内容、
来場者に特に伝えたいことを教えてください。
八尾の工場はごまの焙煎から出荷までを行っています。ごまの焙煎と聞いてもピンと来ないかもしれませんね。焙煎とは、生のごまを煎ること。コーヒーの焙煎をイメージしていただければ、わかりやすいかも。煎りたてのごまを試食していただいて、ごまの香りや味を確かめてください。煎りたてはほんのりあたたかい。香りも際立っています。見学は、一回4〜8人のグループで一日6回の実施を予定しています。ごま製造の工程を見ていただき、もちろん説明も致します。ワークショップはごまを使ったふりかけやドレッシングづくりを計画しています。
オープンファクトリーイベント開催を通して、貴社の中で期待したいことなどをお聞かせください。
世の中の今の動きやエコロジーのこと、流行しているものやコトなどについて社員同士が話し合う機会をつくりたいと思っています。オープンファクトリーに参加している企業は発信力があるし、とてもポジティブに事業に向き合っています。私たちもアイデアを出し合い、この会社を良くしていきたい。また、八尾の魅力を見つけるためには私たち企業が行動することが大切。ユニークなことをしていくことも必要です。それがこのオープンファクトリーだと思います。
地域を超えて企業同士が繋がる出会いに期待することを教えてください。
今回のオープンファクトリーを通して、八尾市を多くの人に知って欲しいと思っています。街にはそれぞれの魅力があります。たとえば、物価が安く、住環境が整っている街は「住みやすい街」、海や山の食材が豊富な街は「食べ物が美味しい街」など。八尾市も、この街特有の魅力を見つけることでブランド化していきたい。業種を越えて企業同士がつながり、エネルギーを投入していけば、きっと大きな波を起こせるのではと思っています。また、参加している企業同士のコラボ商品が生まれれば、楽しいですよね。
今、御社にどんな「刺激」が欲しいですか?
世の中は今、エコロジーの考え方が浸透し始め、環境への意識も高まっています。製造業にとって、この環境への取り組みはとても大切な要素。循環型の考えを実践している会社であることを、オープンファクトリーを通じて来場者のみなさんに発信していくのも良いですよね。社外の人と触れることは、間違いなく私たちにとって大きな刺激になります。