布雑貨専門の縫製工場
多彩な布製品を100%国内生産。
会社の歴史
1955年に祖父が縫製業を始め、クッションや寝具のカバーを中心に手がけていました。その後、徐々にインテリア小物や、エプロンなどのキッチン小物、バッグ、ポーチなど幅広い商品に拡大し、現在は車椅子のカバーなど介護や医療関係の依頼も増えています。また、マスクなど自社オリジナルの製品も開発しています。
強み・特長
昔ながらの縫製業では1つの製品を大量につくることが多いのですが、当社は専門店や百貨店で販売されるような多種多様な製品を小ロットからつくれるというのが大きな強みです。また、設計から生産、包装まで一貫してすべて国内で行っているからこそ、お客様の細かな要望にもスピーディーな対応ができます。
今後のビジョン
現在はお客様からの受注生産が中心ですが、今後は自社オリジナル製品の割合を3割程度にまで増やし、利益率はもちろん作り手の楽しさもより向上させたいと考えています。さらにクラウドファンディングにも挑戦し、今までにない面白い製品を開発したいです。社内も外注のスタッフも豊かになれる工場を目指したいですね。
跡継ぎの立場として代表になるまでに感じた会社の課題や
代表に就任し取り組んだことは?
課題と考えていたのは2点。しっかり売上の上がるお客様が限られていたことと、技術が個人に依存しているということでした。そこで、お客様の幅をもっと広げようとHPをつくり、小ロットから生産できることをPR。技術面では、ベテランだけでなく誰でも同じものができるようマニュアルやルールを整えました。代表に就任して約10年になりますが、徐々にお客様が増え、新しく増えたスタッフへの技術継承も進みつつあります。
先代や先々代の社長様とのエピソードや記憶に残っている
出来事を教えてください。
先代の社長である父は今も元気に事業に携わってくれています。父の時代は今よりも下請けの側面が強く、そこからの脱却を試みていた姿や、もっと会社を変えていこうという豊富なアイデアに常に刺激を受けてきました。時には喧嘩もしますが、私にとっての良いトレーナーです。今後も、創業時から貫いてきた誠実に仕事に取り組む姿勢を守りながら、現状にとどまることなく常に変化に挑んできた姿勢も受け継いでいきたいと考えています。
今回、オープンファクトリーFactorISMに参加しようと
思った理由・背景について教えてください。
一昨年くらいから、夏休みに地域の子どもとその保護者に向けたワークショップと工場見学を行っており、オープンファクトリーのような経験をしてきました。今回はそういったイベントを多くの企業が一斉に行うということで、他社の様々な取り組みを見て、より多くの学びを得られる機会になるのではないかと思いました。
オープンファクトリーイベントのプログラム構想・内容、
来場者に特に伝えたいことを教えてください。
布はかばんやポーチ、エプロンなどいろんなものに生まれ変わります。完成品をつくっている工場なので、イメージもしていただきやすいはず。モノづくりの過程を一部でも見られる機会を設け、その面白さを感じていただこうと思います。実際に布に触れて体験できる作業も用意する予定ですので、ぜひ楽しんでください。
オープンファクトリーイベント開催を通して、貴社の中で期待したいことなどをお聞かせください。
今回、イベント運営の中心となるチームをつくりました。まずは自分たちが楽しんで取り組んでほしいですし、来場者にどう楽しんでもらうかを協力して考えることを通して、社内のチームワークがより強くなっていくことを期待しています。今年だけでなく、来年以降もまたやりたいと思えるようなイベントにしたいですね。