オリジナル商品を通して、
ゴムの楽しさに触れられる体験を
会社の歴史
創業85年の歴史を持ち、自動車、産業機器、家電、事務機器などに内蔵されるゴム部品を製造。大手スポーツ用品メーカーのスイミングキャップや自転車の部材などにも当社製のゴム素材は活きています。土木資材、福祉用品、医療機器などの市場も拡大し、2020年にはオリジナルブランド「KINJO JAPAN」を立ち上げ、一般消費者に向けた商品開発にも取り組んでいます。
強み・特長
高温の環境下においても弾性を保持できるゴム、劣化しづらく、防水性も高いゴムなど、多彩な機能を持つゴム製品を開発。加熱・圧縮や金型に射出するなどの工法を駆使した、生産体制の充実も強みです。視覚障がいを持つ方に向けた歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ http://guideway.jp」シリーズをはじめ、シリコン素材の可能性を追求したグラス「シリコーンロックグラス」など、自社開発製品にも注力しています。
今後のビジョン
ものをつくるだけではなく、社会にインパクトを与えられる会社でありたいと思います。地球や自然環境を大切にし、未来につながる商品や技術を伝えていくSDGsや脱炭素社会への取り組みにも力を入れます。生産設備が整った自社工場を持つ強みを活かしながら、「KINJO」の社名も力強く発信していきたい。商品を通して、世の中の「あたりまえ」を変えていきたいと思います。
今回、オープンファクトリーFactorISMに参加しようと
思った理由・背景について教えてください。
地域との関わり合いや、ものづくりの伝承という点で「FactorISM2021」に大きな価値を感じています。ものづくりの工程を知り、現場の雰囲気を見てもらい、ときにはワークショップなどで実感していただく。この体験がモノや技術を未来につなげていくことになると思います。モノをつくりながら、それを参加者の「コト」として経験に変えていけるのが、オープンファクトリーの醍醐味。参加者がワクワクしながら、日本のものづくりの素晴らしさを知るような機会にしたい。日本に住む人が持っている価値観をもう一度取り戻す気持ちで取り組んでいます。
オープンファクトリーイベントのプログラム構想・内容、
来場者に特に伝えたいことを教えてください。
工場見学とワークショップを予定しています。ゴムの製造工程を見学したことのある人は少ないのでは。ゴムは、生地をこねて金型に入れて焼く、パンづくりに似た製造方法もあるのですよ。整理・整とん・清掃が行き届いた自慢の工場で、ぜひゴム製造の工程を知ってください。ワークショップでは、ゴムを利用したオリジナルブランド「KINJO JAPAN」から販売され、SNSでも話題になった「シリコーンロックグラス」の色つけ体験も行う予定です。
オープンファクトリーイベント開催を通して、貴社の中で期待したいことなどをお聞かせください。
「FactorISM2021」には、さまざまな製品をつくっている企業が参加します。たとえば、錦城護謨の主力事業は工業用ゴム製品の開発・製造です。消費者のみなさんが手に取り、使っている商品の中身にあたる部品です。そのため、世の中に役立っている感覚を社員がなかなか持てない一面もあります。オープンファクトリーを通じて、社員には「自分たちは世の中に役立つものをつくっているんだ」という気持ちをぜひ持って欲しいですね。「うちの会社は、ほんまはすごいんやで!」と言える、誇りを持って仕事をするきっかけになればと思います。
今、御社にどんな「刺激」が欲しいですか?
社員に「ゴムはすごい!」と感じて欲しいですね。お客様と双方向の共通のベクトルとして、社員にゴムの可能性に気づいて欲しい。当社は「みせるばやお」で開催されている、子ども向けのワークショップにも参加しましたが、熱を加えたときのゴムの変化を見た子どもたちが目を輝かせて「ゴム、すごい!」と言ってくれました。社員には、自分たちはこれからも人の心が動かせるようなものづくりをしていくのだという気持ちを味わい、刺激にして欲しいですね。
御社の一番のこだわり「ここを見ろ!」を教えてください。
シリコーン製のグラス「シリコーンロックグラス」の色つけ体験は楽しいですよ。このロックグラス、写真や画像で見ると、繊細な切り子模様が施されたガラス製のグラスにしか見えないのですよ。でも、シリコンでできているため、驚くほど軽いし、しなやか。単に「めずらしい、おもしろい」だけではなく、シリコンゴムという素材の奥深さや魅力にぜひ触れてみてください。9月には新商品のクラウドファンディングも予定しています。