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金型製作から成形、二次加工まで
すべてをこなすプラスチック加工の匠
株式会社河辺商会

開催場所
〒593-8307
大阪府堺市西区平岡町85-1
TEL
072-260-6700
FAX
072-260-6900
ホームページ
http://www.kawabe-co.com/
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代表取締役社長福田 康一

会社の歴史や
事業内容

当社はもともとプラスチック部品を扱う商社として事業を始め、その後、自社で成形を行う加工会社へと進化しました。大手家電メーカーとの取り引きで培った技術開発力を強みに、自動車関連メーカーとのビジネスを切り拓いたのが当社の転機。技術開発力に加え、生産効率や安定生産を究めることで今も成長を続けています。

強み ・ 特長
(商品や技術力)

家電と自動車、2つの業界に共通するのは、外観の美しさが求められるモノづくりであること。当社は両業界の高度な要求に応えるため、「多色一体成形」「無塗装成形」という独自の成形技術を生み出し、金型製作から生産機械・治具のカスタマイズ、さらには二次加工も担える一貫生産体制を築いています。

今後のビジョン
構想

お客さまの海外進出に伴い、2006年にタイ工場を新設するなど、業界に先駆けて新たな挑戦を続けてきました。今後は家電・自動車業界で培ったノウハウを生かし、異業種でのニーズを探るとともに、既存顧客の課題解決にも注力したい。これまでもこれからも、お客さまにとってなくてはならない存在であることが当社の目指す姿です。

跡継ぎの立場として代表になるまでに感じた会社の課題や
代表に就任し取り組んだことは?

家業を継ぐため、薬剤師を辞めて当社に入社しました。最初の勤務地はタイ工場で、家族を連れて8年間現地に駐在。日本に戻ってきたのは2014年で、今度は入れ替わりに会長(父)がタイ工場へ。私は何も教えられないまま日本での経営に携わりましたが、まず手を付けたのが人材育成です。指導方法を統一するとともに、HPも若手人材の獲得を目的とする仕様に変更。入社後も適材適所の配属を重視するなど、一人ひとりが活躍できる環境づくりに力を注ぎました。

先代や先々代の社長様とのエピソードや記憶に残っている
出来事を教えてください。

創業者から事業を継いだ私の父は、河辺商会の社員ではなくヘッドハンティングで社長に抜擢されました。突然の出来事に当時はさまざまな軋轢もあったようですが、父は就任以来、安定経営を守り続け、リーマンショックなど景気の変化があった時にもきちんと利益を上げてきました。現在、会長を務める父から経営に関する教えを受けたことはありませんが、決算書などを見るにつけ、経営者として学ぶことが非常に多いと感じています。

今回、オープンファクトリーfactorIsmに参加しようと思った
理由・背景について教えてください。

あまり深く考えず、興味があるからやってみようと参加を決めました。リターンを期待して参加したわけではないですが、今感じているのは、このイベントへの参加が社内の技能伝承につながるかもしれないという思いです。若手に準備や当日のアテンドなどを任せることで、彼らがひと回り大きく成長してくれるのではと思っています。

オープンファクトリーイベントのプログラム構想・内容、
来場者に特に伝えたいことを教えてください。

当社には60年以上のキャリアを誇る人材や、モノづくりを究めたいと大手家電メーカーを定年退職した後に入社した人材もいます。河辺商会は、まさに匠の技を持つ職人が集うプロフェッショナル集団。そんな類まれな技術を「視覚」で感じていただくことで、より多くの人に「こんな技術を残したい」と思っていただけたら嬉しいですね。

オープンファクトリーイベント開催を通して、
貴社の中で期待したいことなどをお聞かせください。

職人が長年やってきたことを来場者のみなさんに見ていただき、その感想をいただくことで、職人が自らの仕事に改めて誇りを持ってくれたらと期待しています。職人は自分たちの仕事を人に見てもらう機会が少ないので、生の声がきっと彼らの励みになる。会社としても社外の声を聞き、新たなニーズを発掘できればと思っています。

来場者への
メッセージ

海洋プラスチックごみ問題など、プラスチックは環境を破壊する悪者と見られる面が多分にあると思います。しかし、本当にプラスチック=悪でしょうか?こんなに軽くて強くて生産性もよく、耐久性に優れたものを、急に他の素材に置き換えることができるでしょうか?来場いただいたみなさんには、ぜひ当社の再利用の取り組みにも注目していただき、既存のイメージとは異なるプラスチックの魅力を実感していただきたいと願っています。